介護職の人間関係に悩んだら?よくある原因と対処法

窓辺で考え込む介護士のイラスト 介護転職

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介護職の退職理由として常に上位に挙がるのが「職場の人間関係」です。閉鎖的な環境になりやすいシフト制勤務や、価値観の違いが表面化しやすいチームケアの特性から、悩みを抱える方は少なくありません。この記事では、よくある人間関係の悩みのパターンと対処法を解説したうえで、後半では、整体院経営と介護現場で「扱いにくい」と言われる人とも関係を築いてきた筆者の経験から、相手を変えようとするのではなく自分の捉え方と関わり方を変えるという視点を紹介します。

職場の人間関係に悩む介護スタッフのイラスト

介護職でよくある人間関係の悩み

  • 特定の先輩・同僚との相性:指導方法がきつい、態度に差がある、といった悩みです。
  • ケア方針の違い:同じ利用者に対して、職員ごとに対応がバラバラで戸惑うケースです。
  • 申し送り・連絡不足によるすれ違い:忙しさから情報共有が不十分になり、誤解やミスにつながることがあります。
  • 閉鎖的な人間関係:少人数の職場では、一度こじれた関係を避けて過ごすのが難しいという特有の悩みもあります。

対処法1:記録に残しながら事実を整理する

感情的な悩みほど、いつ・誰が・何をしたかを記録しておくことが大切です。記憶だけで訴えると「言った言わない」の水掛け論になりがちですが、日時と具体的な内容をメモしておけば、上司やリーダーに相談する際に事実として伝えやすくなります。

対処法2:一人で抱え込まず早めに相談する

人間関係の悩みは、我慢を続けるほど深刻化しやすい傾向があります。直属の上司に相談しにくい場合は、他のリーダーや相談窓口、法人によっては産業カウンセラーやハラスメント相談窓口が設けられていることもあります。社内で相談しづらい場合は、外部の労働相談窓口を利用するのも一つの方法です。

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対処法3:部署異動や転職も選択肢に入れる

相談しても改善が見られない場合、同じ法人内での部署異動を願い出る、あるいは転職を検討することも現実的な選択肢です。「人間関係が理由で辞めるのは逃げのようで気が引ける」と感じる方もいますが、心身の健康を損なうまで我慢する必要はありません。転職の際の退職理由の伝え方はこちらの記事で解説しています。

「相手を変える」より「自分の捉え方を変える」——現場で実感したこと

整体院を経営していた七年間と、介護の現場で働いた三年間で、「あの人は少し癖がある」と周囲から距離を置かれている人と何度も一緒に働いてきました。その経験から強く感じるのは、人間関係は相手を変えようとするほどこじれ、自分の受け止め方を変えたときに動き出す、ということです。

癖のある人ほど、こちらから多く話しかける

やりにくいと感じる相手ほど、つい距離を取ってしまいがちです。しかし私の経験では、逆にこちらから意識して多く話しかけ、「あなたに敵意はなく、むしろ好意を持っている」と態度で示し続けたほうが、関係は大きく変わりました。相手が職場で孤立している人であればあるほど、この効果は大きくなります。孤立している人は「どうせ嫌われている」という前提で身構えていることが多く、こちらの好意的な関わりが強く印象に残るのだと思います。

拒否する前に、まず理解してみる

「この人とは合わない」と決めてシャットアウトするのは簡単ですが、その前に一度、なぜその人はそういう態度を取るのか、どんな背景があるのかを想像してみることをおすすめします。理解しようとする姿勢は、不思議と相手にも伝わります。完全に理解できなくても、「理解しようとしてくれている」と感じてもらえるだけで、関係の緊張はやわらぎます。

他責ではなく自責で捉える

人間関係で苦しいときほど「相手が悪い」と考えたくなります。その気持ちは自然なものですが、他人を変えることはできません。変えられるのは自分の考え方と行動だけです。同じ出来事でも、「攻撃された」と捉えるか「余裕がないのだろう」と捉えるかで、その後の対応も、自分の消耗度もまったく変わってきます。自分の捉え方を一つ変えるだけで見える景色が変わることは、現場で何度も経験しました。

ただし、これはあくまで「関係を続けながら改善したい」と考えている場合の話です。ハラスメントや心身に危険が及ぶ状況は別で、その場合は我慢せず、前述の相談窓口や異動・転職といった手段を取ってください。

よくある質問

Q. 人間関係が理由での転職は面接で不利になりますか?

A. そのまま伝えると印象が悪くなることがあるため、「チームで連携しながら働ける環境を求めて」など、前向きな言葉に言い換えて伝えることをおすすめします。

Q. ハラスメントに該当するか判断がつきません

A. 判断に迷う場合も、まずは記録を残したうえで相談窓口に伝えることをおすすめします。専門機関が状況を整理する手助けをしてくれます。

Q. 転職先でも同じ悩みを繰り返さないためにはどうすればよいですか?

A. 面接や職場見学の際に、スタッフ同士の会話の雰囲気や、離職率・定着率について質問してみることをおすすめします。転職エージェントを利用すれば、内部情報を教えてもらえることもあります。

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職場のハラスメントの定義や相談窓口については、厚生労働省「あかるい職場応援団」などの公的機関の情報もあわせてご確認ください(外部サイトが開きます)。

まとめ

介護職の人間関係の悩みは、記録を残す・早めに相談する・必要であれば異動や転職も検討するという段階を踏むことで、対処しやすくなります。そのうえで、関係を続けながら改善したい場合は、相手を変えようとするより、自分の捉え方と関わり方を変えるほうが動きやすいというのが現場での実感です。他人は変えられませんが、自分は変えられます。ただし、ハラスメントや心身に危険が及ぶ状況は例外です。その場合は我慢せず、一人で抱え込まずに相談窓口や異動・転職といった手段を取ってください。

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この記事を書いた人

脇本竜次
総合病院にて理学療法士として五年間勤務したのち、整体院を開業し七年間経営。さらに介護の現場でも三年の実務経験を持つ。保有資格は理学療法士。医療・リハビリと介護、両方の現場での経験をもとに、身体の状態に合った福祉用具選びや介護業界への転職に関する情報を発信している。運営者情報はこちら

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