介護ベッド用マットレスの選び方は?床ずれ予防と寝返りやすさのバランス

介護士が介護ベッドのマットレスを確認しているイラスト 介護ベッド

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介護ベッドを選ぶ際、本体の機能に目が行きがちですが、実際の寝心地や床ずれ(褥瘡)予防に直結するのはマットレスです。この記事では、介護ベッド用マットレスの選び方として知っておきたい基本の考え方を解説します。

介護ベッド選びで迷っている方へ:介護ベッドの選び方|サイズ・機能・レンタルの基本

硬さや素材の異なる3枚の介護ベッド用マットレスを高齢者と介護職が手で押して比べているイラスト。床ずれ予防と寝返りのしやすさを考えたマットレスの選び方

マットレスの硬さと床ずれリスクの関係

マットレスは、大きく分けて「体圧分散性能が高く柔らかいタイプ」と「寝返りがしやすい硬めのタイプ」があります。体圧分散性能が高いマットレスは、身体の一部に圧力が集中しにくいため、床ずれ(褥瘡)のリスクを下げる効果が期待できます。一方で沈み込みが大きい分、自力での寝返りや起き上がりがしづらくなる傾向があります。逆に硬めのマットレスは寝返りがしやすい反面、体圧分散性能は下がるため、自力で体位を変えられない方には床ずれのリスクが高まります。

自力での体位変換能力に応じた選び方の目安

  • 自力で寝返りができる方:寝返りのしやすさを重視した、比較的硬めのマットレスが適しています。
  • 自力での寝返りが困難な方:体圧分散性能の高いマットレスを選び、あわせて介助者による定期的な体位変換(2時間に1回程度が目安とされます)を行うことが重要です。
  • すでに床ずれがある、またはリスクが高いと判断された方:エアマットレスなど、より高機能なマットレスの利用を検討し、医師や看護師、福祉用具専門相談員に相談することをおすすめします。

マットレスもレンタルできる

介護ベッド用マットレスの多くは、ベッド本体と同様に介護保険を利用してレンタルできます(要介護度によって対象条件が異なります)。身体状況の変化に応じてマットレスだけを交換することも可能なため、「今のマットレスが合っていないかもしれない」と感じたら、我慢せずケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しましょう。ベッド本体のレンタル条件についてはこちらの記事で解説しています。

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リハビリの現場でマットレス選定に携わってきた立場から感じること

筆者は理学療法士として、褥瘡予防のためのポジショニングやマットレス選定に携わってきました。その経験から感じるのは、「柔らかければ安全」という単純な話ではなく、その方の残存能力(自分でどこまで動けるか)を見極めることが何より重要だということです。体圧分散性能の高いマットレスに変えたことで、かえって自力での起き上がりが難しくなり、身体機能の低下につながってしまうケースも実際にあります。マットレス選びに迷ったら、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)が関わっているケースでは、そちらにも相談してみることをおすすめします。

よくある質問

Q. マットレスは介護ベッドとセットでないと使えませんか?

A. 基本的には介護ベッドのフレームに合ったサイズ・仕様のマットレスを選ぶ必要がありますが、機種によっては別売りのマットレスに交換できる場合もあります。福祉用具専門相談員に確認してみてください。

Q. マットレスの体圧分散性能はどう確認すればよいですか?

A. カタログスペックだけで判断するのは難しいため、実際に試用してみることをおすすめします。多くの福祉用具貸与事業者では、レンタル前の試用に対応しています。

Q. すでに床ずれができている場合、マットレスを変えるだけで治りますか?

A. マットレスの見直しは有効な対策の一つですが、それだけで治療が完結するわけではありません。医師や看護師による処置と並行して、体圧分散マットレスの利用や体位変換を行うことが基本です。

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福祉用具の選び方や安全な使い方については、公益財団法人テクノエイド協会などの公的機関の情報もあわせてご確認ください(外部サイトが開きます)。

まとめ:介護ベッド用マットレスの選び方

介護ベッド用マットレスは、体圧分散性能と寝返りのしやすさのバランスを、利用者の自力体位変換能力に応じて選ぶことが大切です。ベッド本体の選び方についてはこちらの記事もあわせてご参照ください。

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この記事を書いた人

脇本竜次
総合病院にて理学療法士として五年間勤務したのち、整体院を開業し七年間経営。さらに介護の現場でも三年の実務経験を持つ。保有資格は理学療法士。医療・リハビリと介護、両方の現場での経験をもとに、身体の状態に合った福祉用具選びや介護業界への転職に関する情報を発信している。運営者情報はこちら

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