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認知症の親の介護は、進行とともに家族だけで支えるのが難しくなります。ここでは、施設に移すタイミングの考え方と、認知症の方に向いた「グループホーム」という選択肢について整理します。
在宅の限界を示すサイン
- 夜間の徘徊や昼夜逆転で、家族が慢性的に眠れない
- 火の不始末、外出して戻れないなど、命に関わるリスクがある
- 入浴・排せつの介助を強く拒否し、清潔が保てない
- 介護する家族が体調を崩している、うつ状態になっている
一つでも当てはまるなら、施設入居を「まだ早い」と我慢せず、ケアマネジャーに相談してください。
グループホームとは
- 認知症の診断があり、原則要支援2以上の方が対象
- 5〜9人の少人数ユニットで、なじみの職員と家庭的に暮らす
- 原則として施設のある市区町村の住民が対象(住民票が必要)
- 費用は初期0〜数十万円、月額おおむね12〜20万円
少人数で環境の変化が少ないため、認知症の方が落ち着いて過ごしやすいのが特長です。一方で、医療的ケアが必要になったり、身体の介護量が増えると住み替えが必要になることがあります。
グループホームが向いている人・向きにくい人
向いている
- 認知症はあるが、身体は比較的自立している
- 大人数の環境だと落ち着かない
- できることを活かしながら生活したい
向きにくい
- たんの吸引など日常的な医療的ケアが必要
- 寝たきりに近く、身体介護が中心
- 常時の看護・医療体制を重視したい(この場合は介護付き有料老人ホームや介護医療院を検討)
入居までにやること
- かかりつけ医に認知症の診断書を書いてもらう
- 地域包括支援センター・ケアマネジャーに相談し、候補を出す
- 見学(本人の様子や職員の関わり方を確認)
- 申し込み・面談 → 空き待ち → 契約・入居
【現場の視点】家族が抱えがちな罪悪感について
認知症の方の施設入居では、「自分が親を見捨てたのではないか」と感じるご家族がとても多いです。介護現場にいて感じたのは、在宅で介護者が疲れきってしまうより、専門職がチームで関わる環境に移ったほうが、結果として本人が穏やかに過ごせるケースが少なくないということです。入居はゴールではなく、家族が”介護する人”から”支える家族”に戻るための選択でもあります。決めるまで迷って当然ですし、入居後に後悔の気持ちが出てくるのも自然なことです。面会やケア方針の相談を続けていれば、関わりが途切れるわけではありません。
よくある質問
Q. 本人が施設を嫌がっています。
A. よくあることです。無理に説得するより、まず短期のショートステイやデイサービスで施設に慣れてもらう方法もあります。
Q. 遠方に住む親を、自分の家の近くの施設に呼べますか?
A. グループホームは住民票が原則必要なため、呼び寄せてから住民票を移し、地域の施設に申し込む流れになります。段取りをケアマネに相談してください。
まとめ
施設は種類ごとに目的・条件・費用が大きく異なります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、必ず見学して決めてください。
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この記事を書いた人
脇本竜次
総合病院にて理学療法士として五年間勤務したのち、整体院を開業し七年間経営。さらに介護の現場でも三年の実務経験を持つ。保有資格は理学療法士。医療・リハビリと介護、両方の現場での経験をもとに、身体の状態に合った福祉用具選びや介護業界への転職に関する情報を発信している。運営者情報はこちら


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